返り咲いたGIFアニメ!話題の企業広告とスマホユーザーに愛されるその理由

返り咲いたGIFアニメ!話題の企業広告とスマホユーザーに愛されるその理由

えっGIFアニメーション!? なつかしい・・・!
パラパラ漫画みたいに動く画像ですよね?
でも古くないですか・・・?

そうです、そのGIFアニメーションです。
実は最近また注目されていること、ご存じですか?

GIFアニメーションの逆転劇

GIFの歴史は古く、1987年6月に誕生しました。
1990年7月に公開された「GIF89a」は透過GIFとアニメーションGIFがサポートされた、現在も使われているGIFの規格です。
公開当時は通信環境が悪く、快適な動画再生は難しい時代でしたので、動画に比べ小さい容量で動くGIFアニメーションは重宝されました。

2000年代になると通信回線の高速化が進み、豊かな表現が可能なFlash が使われるようになり、GIFアニメーションはFlashに取って代わられてしまいました。

しかし、そのFlashもiPhone3GSが発売された2009年より衰退していくことになります。
AppleがFlashをサポートしないと宣言し、iPhone 普及が進むにつれ、iPhone で表示されないFlashは使われなくなっていきました。
さらに2011年にはAndroid向けモバイルのFlash Playerも開発が終了、Youtubeなどの動画サイトも軒並みHTML5 Video Playerへと移行しました。
ついに2017年7月25日(米国時間)、Adobeは「Flash」の配布とアップデートを2020年に終了することを発表しました。

一方GIFアニメーションは、スマホユーザーに直感的に意図やメッセージが伝わりやすくシェアしやすいことなどの評価を得て、普及していきました。
2012年には、アメリカの流行語大賞にあたるオックスフォード米語辞典の「Word of the year 2012」に選出されたほどです。

一時は黄金時代を築いたFlashでしたが、Flash衰退とGIFの普及が同時におこり、GIFアニメーションが劇的な逆転を果たすことになりました。

年々注目度が上がっているGIFアニメーション

GIFアニメーションは

  • 256色以下と色数が少ない
  • 音声が使えない
  • 映像をコマ送りにしたような動きで滑らかさがなくてチープ
  • バナー広告の一形態として使われている画像ファイルフォーマット

一昔前という印象のある方は、このようなイメージが強かったのではないでしょうか。

現在は様々な広告プロモーションに活用され始め、企業からもふたたび注目を集めており、検索ボリュームも毎年増大しています。

GIFアニメーションは動画よりもサイズが小さく、PCやスマホなどのデバイスに左右されずに再生できます。
さらに動画のようにユーザーがクリックをしなくても自動再生されるので、シンプルに情報を伝え、興味を惹きやすい。
このことが再評価されて注目されているのです。

GIFアニメーションを使った広告プロモーション事例

さらにSNSも動画に力を入れるようになり、Facebook、LINE、Instagram、Twitter の4大SNSでもGIFアニメーションを投稿できるようになり、GIFアニメーションを使った広告が最近増えています。
効果的に使った企業事例を見てみましょう。

商品紹介 x GIFアニメーション

【上】フォトジェニックな写真を1枚1枚切り替える事例
【下】2つの商品を前と後ろの切り替えで商品のイメージがしやすい事例

 

ZARA Officialさん(@zara)がシェアした投稿 -

シネマグラフ x GIFアニメーション

Facebook社も使用を推奨している静止画の一部だけが動く表現技法です。
動画にはない写真が動き出したような不思議な光景に目を奪われます。
シネマグラフを用いて、さりげない動きを表現するサイトも増えています。

【上】自分に注いでくれているような感覚になる事例
【下】テーマの「苺づくし」に焦点当てて動かしている事例

 

Coca-Colaさん(@cocacola)がシェアした投稿 -

参加型 x GIFアニメーション

ゲームや占いなどでユーザーが参加したくなる方法です。
インパクト・面白いことに興味のあるユーザーが多いツイッターに特に適していると思われます。

【上】クリックして一時停止する仕様を使った占い事例
【下】問いかけて返答をコメントなどで促す事例

webサイト x GIFアニメーション

かまぼこ900周年サイトのアクセントとしてGIFアニメーションが使用されています。


via:全国かまぼこ連合会

実際にGIFアニメーションを作ってみよう

GIFアニメーションはPhotoshopで作るのが一般的ですが、Web上やスマホのアプリで作ることもできます。
無料で簡単に使いやすいサイト・アプリをご紹介します。
実際に今お手持ちの写真でGIFアニメを作ってみましょう。

◆静止画・GIF・動画変換ツール(Windows・Mac)
日本最大級のGIFアニメ共有コミュニティ「GIFMAGAZINE」のツールページです。
動画・写真・YouTube動画からGIFに変換できるサービスです。
スマホからは動画からのGIFのみ対応しているようです。
静止画・GIF・動画変換ツール

◆GIFメーカー(iPhone・Android・Windows・Mac)
動画・写真からGIFに変換できるサービスです。
現在、動画からGIFを作るには、新しい機種(iPhone6・Nexus5以降)じゃないとできない場合があるようですが、一番デバイスを選ばず使えます。
GIFメーカー

◆ImgPlay(iOS・Android)
スマホのカメラで動画を撮影し、そのままGIFアニメとして出力できるアプリです。
撮影後は、カメラロールにGIFとして保存ができ、Facebook・LINE・Twitter・Instagramへの共有も可能です。
ただ、無料だとウォーターマーク(ImgPlayの透かしロゴ)が入ります。
iTunesGoogle Play

◆DailyCinema(iOS)
iPhone・iPadでシネマグラフを作成することができるアプリです。
撮影した動画を指定して動かしたい部分を指でなぞって指定するだけでシネマグラフを作成することができます。
iTunes

GIFアニメーションは今

改めて、GIFアニメーションとは

  • デバイスや通信環境によらないで閲覧できる
  • GIFアニメーションは動く静止画なので、写真と同等の扱いができる
  • 写真が数枚あれば手軽に作れてしまう
  • 無料で作成できるツールが多数ある
  • スマートフォンSNSの有効なコミュニケーション手段
  • 短尺で自動再生されるため、スマホユーザーに目にとめてもらいやすい
  • アイディア・工夫次第で効果的に使うことが出来る

GIFアニメーションは今、「廃れたもの」ではなくなっています。 スマホの普及により世界的に見直され、企業も、キャンペーンや季節のイベント、新商品などで効果的に利用していますので、みなさまもぜひ、集客や販促に活用してみてくださいね。

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