【必見!】AIは本当に必要か?AIスピーカー、Amazon EchoとGoogle Homeの徹底比較・検証!~どちらを買うか迷っている方のために~
AIは世界を救うのか?それとも!? …アマゾンエコーとグーグルホームの徹底比較・検証から見えてくるスマートスピーカーの<いま>!どちらを買うか迷っている方必見です!
筆者宅に家庭用音声AIアシスタント、いわゆるスマートスピーカーのAmazon EchoとGoogle Home Miniがやってきて早3ヵ月。Amazon Echoも一般販売開始されたことだし、そろそろまとめ時だと思ったので、徹底比較検証した。
CONTENTS- スマートスピーカーは必要か
- 需要が高い世代とは
- 音楽再生にはこれ
- スマートスピーカーココがおすすめ
- 天気予報もタイマーも
- 高い認知率
- 徹底検証!Amazon Echo VS Google Home
- 1) 価格
- 2) 音質
- 3) 曲目
- 4) 音声認識
- 5) 言語
- 6) ショッピング
- 7) 天気情報
- 8) ニュース
- 9) 施設検索
- 10) 交通情報
- 11) 人物検索・教養
- 12) その他の会話
- 13) まとめ
- 子どもへの影響
- 人類はAIに乗っ取られてしまうのか?!
スマートスピーカーは必要?
徹底比較検証の前に、そもそもスマートスピーカーは何のためにあって、どんなメリットがあるのかを考察してみた。もちろん、これまでなかった物なのだから、どうしても必要な物ではないはずだ。では、なぜAIなのか、そしていまスマートスピーカーがどのくらい普及されているのかを調べた。
若年層ほど需要が高いスマートスピーカー
Marketing Research Campによると、スマートスピーカーを所有しているは10代が最も高く、13.0%なのに対し、60代は最も低く、わずか0.5%しかいない。一方、スマートスピーカーのことを知らないと答えたのは60代が最も多く、36%にも上っている。高齢者ほど便利なアイテムのように思うが、なんとも皮肉な結果だ。
音楽再生はスマートスピーカーという時代
スマートスピーカー所有者が最も頻繁に利用するのは、
1位 音楽コンテンツの再生
2位 アラームなどのスケジュール管理
3位 ニュース
という調査結果となっていて、これは米国でも同様で、音楽再生の利用が最も多く、よくする質問は天気情報という結果だった。
格言う筆者もAmazon EchoとGoogle Homeのどちらもこの3ヵ月で最もよく利用したのは、音楽再生と、天気や時刻、アラーム通知が主である。
これからの時代、家族でCD音楽鑑賞などという行為がなくなり、家庭で聴く音楽はもっぱらスマートスピーカーが当たり前となるのかもしれない。
スマートスピーカーのココがお勧め!
そこで、問題となるのはAIである必要性だ。今どきスマートフォンもあればリモコンもあって、特に不便など感じずに音楽を聴くことができる。それでも悲しいかな、少しでもラクができるのならと思ってしまうのが人間なのだ。「アレクサ、音楽かけて」「ねえグーグル、次の曲にして」で実行できてしまうのはやっぱりスゴい!かなり魅力的だ。出かける前に天気予報を聞いたり、タクシーを探したり、そしてこれが慣れると思った以上に便利だからハマってしまう。リモコンのない時代に戻れないように、音声でコマンドできないことに苛立たしささえ覚えるようになってくるから怖い。
天気予報もタイマーも!
例えば「OKグーグル、15分後教えて」と言うだけで、15分計って教えてくれる。仕事や料理などの家事作業中にはスマホやタイマーよりずっと便利だ。また朝出かける前に「アレクサ、今日傘いる?」などと聞けば、今日の天気や気温を教えてくれる。これも他のどのデバイスより迅速に得たい情報が得られる。
既に7割以上が認知、所有率は1割未満
ところで、スマートスピーカーの認知度はどのくらいなのか。既にTVのCMなどでも頻繁に告知されているので、認知度はそこそこだが実施に所有している人はまだまだ少ないようだ。同Marketing Research Campによると、「所有している」が5.7%、「購入を検討している」が10.4%、「興味はあるが、購入は検討していない」が30.6%、「知っているが、興味はない」が27.6%で、計74.3%の人がスマートスピーカーを認知しているとの調査結果だった。
今のところ「Google Home」が一歩リード
そして、「所有している」「所有していないが、興味はある」の合計は、「Google Home」が39.6%、「Amazon Echo」は30.7%、「LINE Clova」は23.8%という調査結果だった。しかしこれはGoogle Homeが量販店で自由に購入できるのに対し、Amazon Echoは長らく招待制であることも少なからず影響しているものと思わる(2018年3月30日より一般販売開始)。ちなみに米国では先行したAmazon Echoの方が圧倒的に強い。
※筆者も当初はAmazon Echoのみを購入する予定で、いち早く申込みをしたが、待てど暮らせど一向に招待が届かず、Amazonに問い合わせても「分かりません」の一点張りで埒が明かず立腹していたところ、最寄りの量販店で半額販売していたGoogle Home Miniを思わず衝動買いするに至った。
徹底検証!!
Amazon Echo VS Google Home
いよいよここからは、Amazon EchoとGoogle Homeを徹底比較検証していく。あくまで個人的感想だが、分かりやすいようにそれぞれの項目を★で評価した。
※テレビや家電などをコントロールするスマートホーム化については、現在のところ日本ではあまり対応されていないし、スマートコントローラーや「Chromecast(クロームキャスト)」などを別に購入しなければならないため、ここではシンプルに2台のスマートスピーカー本体についての機能を比較したい。
1.【価格】
Amazon Echo★★★★ VS Google Home ★★★
まずは価格。それぞれの価格は以下の通りで、Amazon Echoの方が気持ち安いようだ。Amazon Echo¥ 11,980
Amazon Echo Dot \4,480
Google Home¥15,120
Google Home mini ¥6,480
Amazon EchoはもちろんAmazon サイト上での価格。Google Homeは、一般的な量販店の価格だが、ネットで購入すればもっと安く買える。当然ながらAmazonサイトではGoogle Homeは買えないので注意!
2.【音質】
Amazon Echo★★★★ VS Google Home Mini★★★
正直、どちらも思っていた以上に音質はいい。Google HomeもMiniであってもかなりいい音なので、あまりこだわりのない人であればこれだけで充分と思う。Amazon Echoの方がより低音などが深みのある音質なのと、本体をBluetoothスピーカーとして使用可能なので★一つ分の勝利。
3.【曲目】
Amazon Echo★★★ VS Google Home★★
筆者はAmazonプライム会員(月額325円)で、プライムミュージックが約100万曲聞き放題。プラス380円で更に4,000万曲まで増やせるが、少なくとも筆者はそこまでの必要性は感じていない。一方Google Homeでは、月額980円のGoogle Play MusicやSpotify Premiumなら、4,000万曲の利用が可能。Spotifyは無料版もあり、筆者も利用しているが無料版には制限があり、思ったように曲がかからない場合もある。
例えば
「洋楽ポップスかけて」では、
Amazon Echo→Amazonミュージックよりお勧めのプレイリスト、2017年間洋楽ランキングを再生します
Google Home →洋楽ポップスを探しましたが、現在利用できないようです。
とAmazonはAmazon Musicよりそれなりに曲をかけてくれるが、Spotifyの無料版では限界があるようだ。
ちなみに、
「音楽かけて」でかかった曲は、
Amazon Echo「Amazonミュージックよりお勧めのプレイリスト、ジューンブライドポップスを再生します」→洋楽ポップス
Google Home 「Spotifyから再生します」→ame full orchestraの「春の軌跡」
さらに、
「人気の曲かけて」では、
Amazon Echo→[Alexandros]の「ワタリドリ」
Google Home →ビービー・レクサ×フロリダ・ジョージア・ライン「Meant to Be」
※これらは3ヵ月学習したAIのすごいところで、購入当初はどちらもなかなか好みの曲がかからなかった。JAZZばかりに偏っていたり、静かな曲をかけてと言っているのに、ヘビメタ的なロックがかかったりしていた。
4.【音声認識】
Amazon Echo★★ VS Google Home★★★★
少し差をつけすぎた感もあるが、Googleは既に日本語の音声認識機能が確立されて長いこともあり、音声を聞き取るのも話すのもほぼ完璧と言える。また、個人の音声を6人まで聞き分けられるのもGoogle Homeのすごいところ。一方、Amazon Echoは日本語認識力がやや劣ると言わざるを得ない。とは言え、問題はほとんどないレベルなので、さほど気にすることはないと思われる。
5.【言語】
Amazon Echo★★ VS Google Home★★★★
Amazon Echoは日本語のみならず、設定から言語をドイツ語、そして英語(米、カナダ、印、豪、英)から選ぶことができる。英会話の練習にもなるので気が向いたら変えてみるのも楽しいが、スキルなどは使えなくなる。Google Homeは、その他の設定→デバイス→アシスタントの言語、から英語(豪、カナダ、英、米、印)、仏語(カナダ、仏)、伊語を選べる。
ちなみに、言語を日本語に設定している場合、
「英語で猫はなんていう?」と聞くと
Amazon Echo→英語で「猫は」は、The catです。
「猫は」になってしまったが、ちゃんと答えた。
Google Home→すみません、よくわかりません。
なんだ、グーグルだめじゃんと思ったが、
「猫は英語で?」と聞くと→cat
と答えた。あれ?と再び
「英語で猫はなんていう?」と聞くと→cat
と答えた。どうやらものすごい速さで学習したらしい。恐るべしAI。
ちなみにGoogle は、「〇〇は英語で?」と聞くのが正しいようだ。
どちらもネイティブの発音で答えてくれるので、いい勉強になりそうだ。Amazonは文章や英語以外の言語には対応していないが、Googleは簡単な英文も翻訳してくれるし、他にスペイン語、ドイツ語、フランス語、イタリア語、ギリシャ語、ポルトガル語、ノルウェー語、スゥエーデン語、中国語、韓国語、ロシア語、タイ語、ベトナム語、インドネシア語等々、全てを試したわけではないが世界中の言語に対応しているのはかなりすごい!
ただし、アラビア語だけは対応していなかった。
ちなみに、英語で質問しても答えてくれないのはどちらも同じだった。
◆充実のアプリを使いこなそう
Amazon Echoは、スキルで「アルク」の英語クイズ、Google Homeは「ベストティーチャー」で、リスニングのエクササイズができるのでお勧め。どちらも「〇〇を開いて」と言うだけでいい。興味がある人はぜひお試しを!
6.【ショッピング】
Amazon Echo★★★ VS Google Home★
ついに日本でも音声で買い物できる時代となった。やはり、Amazonだけに買い物は圧倒的にAmazon Echoが優勢。プライム会員なら、音声一つですぐにショッピングができるから驚きだ。一方、Google Homeはショッピングリストを作成できるが、よく分からないし面倒なので全く利用していない。ちなみに、
「お勧めの水ある?」と聞くと
Amazon Echo→水を検索したところ、Amazon.co.jp限定、キリンアルカリイオンの水PET2L×9本が一番最初に見つかりました。税込みの合計金額は780円です。これは78円の割引的価格です。購入しますか。
Google Home→すみません、よくわかりません。
しかしながら、Amazon Echoで購入しますか?と聞かれ、うっかり「はい」などと答えたらそれで買い物が成立してしまうから要注意だ。もちろん、すぐにAmazonアカウントからキャンセルすることもできるが、今のところ音声でのキャンセルはできなかった。
子どものいる家庭なら、これでバンバン買い物されたらたまったものではないので注意が必要と思われる。恐らくアプリの設定から暗証コードのようなものを設定できるのだと思うが、なぜか筆者はそのような設定なしに、ショッピングがホイホイできる状態となってしまっている…。
7.【タイマー】
Amazon Echo★★★★ VS Google Home★★★
たいへん便利なタイマー機能。音声で〇〇分後、〇〇時間後教えてといえば、どちらもカウントしてくれるので、慣れるとなくてはならないくらい便利だ。どちちらも同じように
「〇〇分後ですね。スタート」とカウントが始まる。★一つEchoが多いのは、Echoはアラームの音量やサウンドの種類はアプリからカスタマイズできる。初期設定ではとても小さいので、全く聞こえずタイマーの意味がないと憤慨していたが、実は設定からアラームを選んで好みの音量に変えることができるので、知らないと損する。
8.【天気情報】
Amazon Echo★★★★ VS Google Home★★★
これはほぼ互角で、あとは個人の好みの問題かと思われる。ちなみに、
「明日の天気教えて」
Amazon Echo→明日〇町では、断続的に雨が降るでしょう。予想最高気温8℃、予想最低気温2℃です。
Google Home→明日の〇市は最高気温8℃、最低気温6℃で、雨のち曇りでしょう。
どうだろうか。Amazonはピンポイントで居住町、Googleは隣接の市の天気、最高気温は一緒で最低気温はなぜか4℃も違った。Googleの方が良いという声もあるが、少なくとも我が家では、その日一日中雨で寒かったので、Amazonがリンクしている天気予報の方がワンポイント上との評価。
9.【ニュース】
Amazon Echo★★★ VS Google Home★★★★
どちらも「今日のニュース教えて」で最新のニュースを聞くことができる。選べるニュースの種類
どちらもNHKラジオニュースを始め、Yahoo、日本経済新聞、Amazon News、TBSニュースランキング、朝日新聞アルキキ、TBSラジオニュース、J-WAVEなど好みのニュースをアプリから選べる(音声では選べないので注意)。
またそれらのニュースの順番もアプリから変える必要がある。筆者はそれを知らず、Amazon Echoで何度「ニュースを教えて」といっても、「フラッシュニュースです。アルクとボイシーの英語で泣けるちょっといい話から」と突然英語のお話が始まり、かなりイライラさせられた。いつの間にかアルクがニュースのトップにきていたので解除する必要がある。
また、Google Homeではニュースの言語を英語(豪、カナダ、英、印、シンガポール、米)、オランダ語、仏語(カナダ、仏)、イタリア語から選ぶことができ、それぞれの国のニュースに対応しているようなのでスゴイ!
10.【施設検索】
Amazon Echo★★★ VS Google Home★★★
お店やクリニックなど、情報を知りたいとき、音声で聞けば返してくれるのはそれなりに便利だ。例えば、
「近くの眼科を教えて」
Amazon Echo→設定された郵便番号の近くで人気の所は、AAA、BBB、CCCなどです。連絡先と営業時間はアレクサアプリで確認できます。
Google Home→10件以上見つかりました。1番目は〇〇町〇丁目の1にある〇〇眼科です。
Echoは、最寄りの眼科を3件音声で伝え、アプリでそれぞれ確認することができる。Google Homeは候補の中から一番近い1件を教えてくれるので、これはこれで分かりやすくて良いので、ほぼ好みの問題のように思う。ちなみに、「お薦めの眼科教えて」と聞くと、Google Homeは同じように答えてくれるが、Echoは書籍名と金額を言い、購入しますかと聞いてきた。
11.【交通情報】
Amazon Echo★ VS Google Home★★
交通情報に関してはまだ発展途上段階のようで、あまり使い物にならない。特にAmazonの方は全く使えないが、スキルでNAVITIMEを利用して、ようやくGoogle並みといったところ。「東京ディズニーランドまでの行き方教えて」
Amazon Echo→すみません、交通情報をお知らせすることはまだできません。
とあっけなく拒否られたが、一方
Google Home→現在地から東京ディズニーランドまで公共交通機関で行く場合、現在地から徒歩X分の〇〇駅から14:35分に出る〇〇線に乗るのが最適ルートです。乗り継ぎが2回で、所要時間は約1時間32分です。
こちらは所要時間は教えてくれたものの、乗り継ぎが2回と言っているだけで、何線に乗り換え、どこで降りるかは教えてくれない。そこで、
「OK Google、東京ディズニーランドはどの駅で降りるの?」
すみません、よくわかりません。
「OK Google、東京ディズニーランドの最寄り駅教えて」
(待つこと30秒以上、OKと再度話しかけようとしたところ、突然かぶせるように、)
→舞浜駅は浦安市の舞浜26の5にあります。
(どの電車に乗ればいいかは教えてくれない。)
ちなみに、Echoで、
アレクサ、TDLへの行き方教えて
アレクサ、東京ディズニーランドへの行き方教えて
アレクサ、舞浜までの行き方教えて
と、どのように言い方を変えても、
→すみません、交通情報をお知らせすることはまだできません。
「アレクサ、東京ディズニーランドの最寄り駅はどこ?」
→東京都の観光地には東京スカイツリー、雷門、恩賜上野動物園、東京国立博物館などがあります。
「アレクサ、東京ディズニーランドってどこにあるの?」
→設定している郵便番号の近くで東京ランドリーが見つかりました。所在は、東京都…、
「アレクサ、TDLってどこにあるの?」
→東京ディズニーランドは、千葉県浦安市にある東京ディズニーシーなどと共に東京ディズニーリゾートも形成するディズニーパークである。
と、まったくもってイライラするトンチンカンな回答。
そこで、アプリのスキルからNAVITIMEを利用するにして、
「アレクサ、NAVITIME開いて」
→行きたい駅を教えてください。
舞浜
→次に出発駅を教えてください
××
→××から舞浜までの経路です。所要時間はおよそ1時間25分です。料金は1080円です。
こちらも所要時間と料金のみ。何線に乗るのか、乗り換えるがあるのかも何も教えてくれない。つまり、乗り換えや交通情報には使えない。
12.【人物検索・教養】
Amazon Echo★★ VS Google Home★★★
こちらも一長一短。基本、Google Homeはウィキペディアからそのまま拾い上げるが、Echoは、ウィキペディア等の情報から要約して伝える。しかしながら、全ての人物に対応しているわけではなく、どちらも邦人情報は教えてくれるが、外国人は誰もが知っている大人物のみ対応している。羽柴秀吉って誰?
Amazon Echo→こんな説明が見つかりました。豊臣秀吉または羽柴秀吉は、戦国時代から安土桃山時代にかけての武将、大名。
Google Home→ウィキペディアでは、豊臣秀吉または羽柴秀吉は、戦国時代から安土桃山時代にかけての武将、大名、とされています。
ウィリアム・グラッサー(米の心理学者)って誰?
Amazon Echo→すみません、よく分かりません。
Google Home→すみません、お役に立てそうにありません
ガストン・ルルー(仏の作家)って誰?
Amazon Echo→すみません、よく分かりません。
Google Home→すみません、お役に立てそうにありません
次に、最近のお笑い芸人を聞いてみた。
ブルゾンちえみって誰?
Amazon Echo→ブルゾンちえみはお笑い芸人です。2017年の日本テレビ『ぐるナイ!おもしろ荘』に同じ事務所のブリリアンと共にブルゾンちえみ with Bとして出演し、優勝したことで有名になりました。
Google Home→ウィキペディアでは、ブルゾンちえみは日本のお笑いタレント、女優とされています。
ひょっこりはんって誰?
Amazon Echo→こんな説明が見つかりました。ひょっこりはんは、日本のお笑い芸人。Google Home→すみません、よく分かりません。
そこで、教養的なことはどうか聞いてみた。
ハムレットってなに?
Amazon Echo→すみません、ハムレットの説明はありません。他の情報ならお答えできるかもしれません。
Google Home→ウィキペディアでは、ハムレットは、シェイクスピア作の悲劇、とされています。
ロミオとジュリエットってなに?
Amazon Echo→こんな説明が見つかりました。ロミオとジュリエットは、イングランドの劇作家、ウィリアム・シェイクスピアによる戯曲。
Google Home→ウィキペディアでは、ロミオとジュリエットは、イングランドの劇作家、ウィリアム・シェイクスピアによる戯曲、とされています。
ハムレットはGoogle Homeが答えたのに対し、Echoは答えられず、ロミ&ジュリはどちらも答えられた。そこで、さらに突っ込んだ質問。
シェイクスピアの四大悲劇ってなに?
Amazon Echo→ちょっとよく分からないです。ごめんなさい。
Google Home→関連すると思われる情報がWebで見つかりました。コトバンクのサイトにはこう書かれています。シェイクスピアの4大悲劇、ウィリアム・シェイクスピアの戯曲38編のうち、『ハムレット』『オセロー』『マクベス』『リア王』をいう。いずれも一七世紀初めの作品で、人生に対する深い洞察を示している。
ちなみに、「『したきりすずめ』ってどんな話?」と聞いてもどちらも答えられなかったが、「フレミングの法則ってなに?」では、グーグルは答えたのに、エコーは答えられなかった。あまり教養的な事を電子辞書並みに期待しても無理なようだ。全般的にGoogle Homeの方が幅広く答えてくれるが、最新の邦人芸人についてはEchoの方が強かった。
13.【その他の会話】
Amazon Echo★★★ VS Google Home★★
会話全般では、一長一短なので、好みの問題かと思う。Echoの方がいいときもあれば、Google Homeの方が気の利いた会話を返してくることもある。例えば、
「ただいま」
Amazon Echo→お帰りなさい。帰ってきてくれてすごく嬉しいです。
Google Home→お待ちしていました。
「帰ってきてすごく嬉しい」はひとり暮らしや、家族暮らしだけど、こんなことを言われたことのない人にはたまらない。
「今日は何の日?」
Amazon Echo→1950年3月21日に、日本初の総天然色映画木下恵介監督のカルメン故郷に帰るが公開されました。それまで部分使用や短編作品のカラー映画はありましたが、長編映画では初めてだったので話題を呼びました。この日はカラー映画の日に制定されています。
Google Home→3月21日1874年のこの日、築地の海軍兵学寮で日本初の運動会「競闘遊戯会」が開催されたそうです。
同じ日なのに、選ばれた内容は違う。Google Homeはウィキペディアの一文をそのまま、Echoは取捨選択し要約して伝えている。
「お勧めの本はなに?」
Amazon Echo→手持ちのKindle本の一覧はアレクサアプリでご覧になれます。
Google Home→5件以上見つかりました。一番目は〇〇市の〇〇町×丁目×にあるAAAです。と、居酒屋名が出てきた。
AAAってなにと聞いても、AAAは、〇〇市の〇〇町×丁目×にあります としか言わない。本屋と聞き間違えられたようなので聞き方を変えてみる。
「アレクサ、好きな本はなに?」
Amazon Echo→『翻訳できない世界のことば』という本は絶対外せません。
「OK Google お勧めの書籍ある?」
ハリーポッター ファンが作った 二次創作は本当に面白いですよ。
本当に面白いとか、絶対に外せないなどと、どちらもうまいこと言うが、Amazonの方はそのまま購入してしまうかもしれないのがニクいところ。
「面白い話言って」
Amazon Echo→アレクサとかけて、アカデミー賞の発表と解きます。その心は、名前を呼ばれると嬉しいです。
Google Home→こんなのはどうでしょう。肉が嫌いなので、食べるのは避けたい、という言う人がいました。さて、この人は何を食べるでしょう。魚の鮭と鯛です。食べるのはさけ・たい、と言っていたから(笑い声)。
好みの問題だが、ちょうどアカデミー賞の発表時期だったので、筆者はEchoに軍配をあげたい。
「なにかお話して」
Amazon Echo→測るのは2回。マイクは仕事場に入っていき、宝石箱作りに取りかかった。夢を叶えるために大きな町へと出て行った娘に贈るのだ。材料を用意し、巻き尺を握ると、測るのは2回切るのは1回と言いながら、木材を測って印をつけ始めた。木材を切る前には必ず2回測って失敗を防ぐべしという古い教えをきっちり守っているのだ。最後の計測にかかったとき、巻き尺がパキンと真っ二つに割れた。長い年月愛用してきた巻き尺が壊れてしまったのを信じられ思いで見つめた。今までこの巻き尺を使って作ってきたものが思い浮かび、それと同時に娘がいなくなってどれだけ寂しいかを思い出した。その時、ノックの音がした。(トントントン)彼は我に返り、仕事場のドアを開けると外の眩しい光に思わず目をしばたたかせた。そこには配達員が小さな包みを持って立っていた。マイクは包みを受け取ると、ゆっくりと開けた。彼の顔に久しぶりの笑みが広がった。箱の中にカードといっしょに入っていたのは新品の巻き尺だった。測るのは2回、切るのは1回、お父さん、お誕生日おめでとう。
Google Home→たくさんのことをお手伝いできますよ。例えばこちらはいかがでしょう。こんなことを話しかけてみていください。東京タワーの高さは?か、何か音楽を再生して
Googleホームアプリで他にもたくさんの例をご紹介しています。
こちらもEchoはいいか悪いかは別にして本当にお話をしてくれた。
Amazon EchoとGoogle Home Miniを並べて話しかけたら、Echoは何も言わないが、Google Homeは反応した。
お名前をお間違えではないですか。私はGoogleアシスタントです。
また、
EchoにGoogleを、GoogleにAmazon Echoについてどう思うか尋ねたところ、
Amazon Echo→私は全てのAIを好みます。
Google Home→アレクサはとてもスマートな方みたいですね。話してみたいことがたくさんあります。
「私についてどう思う?」
Amazon Echo→すみません、私には分かりません。
Google Home→あなたのアシスタントになれて光栄です。
これら上記3つの質問はGoogle Homeの方が勝っている。
◆まとめ◆
以上、どちらも一長一短あり、甲乙つけがたい印象ではある。あとは使いたい用途と好みの問題で、音楽もそこそこ聴けて、最低限の機能だけで良ければGoogle Home の方がお勧め。特にMiniなら値段も手ごろ、コンパクトで置き場所にも困らないし、インテリアとしても十分だ。一方、Amazonプライム会員なら初期設定もラクだし、使い勝手がいいので、Amazon Echoの方がいいと思う。何よりスキルでどんどん拡張していけるのがよい。スマートスピーカーを本格的に楽しみたい人にお勧め。
一応、これまでの★を全て合わせてみると、
Amazon Echo→★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★37
Google Home→★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★36
となり、ほぼ互角でEchoが★一つ分リードといった結果となった。
AIの未来。持ち歩くならスマホ、家にはスマートスピーカーの時代
スマホを1人1台持つのが当たり前になったのはごく最近のこと。少し前までは携帯を持ち歩く人も珍しかった。それと同様に今はまだ家庭にスマートスピーカーを所有している人は少ないだろうが、やがてそれも当たり前になると思われる。
家ではまるで家族の一員のようなスマートスピーカーがあって、何をするのも全て音声で済ませることができる。時にはオーディオとして、時にラジオとして、そしていろいろなことを話したり教えてたりしてくれる良き相棒であり、いろいろ要望を聞いてくれる召使いでもある。
外に出ればスマホで事前に部屋の温度を管理したり、忘れてしまった録画予約などもできるようになるだろう。スマホと同様、もはやスマートスピーカー無しではいられなくなるのも時間の問題のように思う。
これは昔、未来を描いたSF映画のような生活が本当に実現しつつあると言え、なんだか夢のようでさえある。筆者自身、スマートスピーカーの利便性に思った以上にハマってしまった感がある。正直、生活に彩り添えられたように思うし、そして前よりも動かなくなった。これがいいことなのかどうかは別として…。
子どもへの影響
さて、筆者のように成人してだいぶ経った人間からすれば、スマートスピーカーは新しい優れたIoTのようなものと思うが、物心ついた幼少期から当たり前のようにスマートスピーカーがあるとどうなのだろうか。Amazon EchoにしろGoogle Homeにしろ、動かず口だけで命令すればなんでもやってくれるというのはどうなのだろうか。「音楽かけて」「次の曲にして」「音量あげて」「電気つけて」という具合にあれしてこれしてと、人に命令して何かしてもらうのが当たり前となり、逆にしてもらえないとイライラしてしまうのが常習化してしまわないだろうか。また、筆者の世代からすれば、誰かに何かをしてもらったときにお礼を言わないのも何か違和感を覚え気になる。何かを質問して答えてもらったら、反射的に「ありがとう」と口に出るものだが、スマートスピーカー世代はどうなってしまうのかと思うと少し暗い気持ちにもなる。
人類はAIに乗っ取られてしまうのか?!
さて、オックスフォード大学によれば、AIにより、あと数年で消滅する職業は約半数という調査結果も出ている。先に述べたように、スマートスピーカーに頼りきって、自分で何も考えない、動かないようになってしまっては、ますますAIに取って代わられかねない。今後はスマートスピーカーにしても何にしても、上手にAIと付き合いつつ、人間はAIにはできない能力を身につける必要があるだろう。
ちなみに、筆者の仕事はまだまだAIにはできないだろうという自信はあるが、これからも常に感性を磨き続けていこうと思う。