知っておこう!プログレッシブとインターレース
動画には、「プログレッシブ」と「インターレース」の2種類の動画があります。
これらは、テレビやディスプレイなどに表示する走査方式の名称です。
今回は、この2つの方式についてご紹介させていただきます。
走査線とは?
プログレッシブとインターレースを紹介するにあたって「走査線」という言葉を使う事になります。
まず「走査線」という言葉から解決していきたいと思います。
テレビやディスプレイに映し出される映像は小さな点が集まって1つの映像になっています。
この「点」が画素と呼ばれているものです。
映像は、この「点(画素)」を左から右へ(少しだけ斜めに)、上から順に光らせることで映像として テレビやディスプレイに表示されます。
このような仕組みから、
光らせること=走査
走査によって描かれた1行分の軌跡=走査線
となります。
簡単に言うと、1画面を細い横線に分割して表示されたものが映像で、この線を「走査線」といいます。
ハイビジョンの走査線は1125本、それ以前の走査線は525本となっています。
本数の違いからもわかる通り、本数が多ければ多い方が高精細・高画質を実現できるという事になります。
インターレースとは?
画面を細かく分割した走査線のうち、奇数番号の走査線と次の画面の偶数番号の走査線とを互い違いに合わせて 1つの画面を構成する方式のことです。
1秒間に約30画面を高速で切り替えているので、人間の目にはこのような仕組みで1つの画面が構成されていることがわかりません。 この方式をとることによって、滑らかな動きが実現されています。
プログレッシブとは?
インターレースのように前後の画面の走査線を互い違いに表示するのではなく、1つの画面の走査線を上から 順番に表示する方式のことです。
この方式は、ちらつきの少ない映像が表示されるという特徴があります。
ハイビジョンでは、主にこの方式が採用されています。 WEB用の動画にもむいている方式です。
メリットとデメリット
インターレース
- 滑らかな動きを実現できる。
- 一時停止したときにブレる。
- 動画共有サイト上ではプログレッシブとして再生されるため、ブレが生じたり滑らかな動きも消える。
プログレッシブ
- ちらつきの少ない映像を実現できる。
- 一時停止したときにキレイに表示される。
- 動画共有サイト上でもキレイに再生される。
一概にどちらが優れているというものではないので、用途に応じて使い分けるのが最善の方法です。
映像がどのような仕組みで表示されているかを知っているだけでも、動画の撮影や編集の際の意識も変わってくる気がしますね。